小千谷産地を代表する縮屋六代目樋口隆司先生。昨年の第64回日本伝統工芸展では11回目の入選を果たし、またテレビや新聞などで大々的に紹介された、昨年末の表参道ヒルズでのスペシャルイベント「KIMONO ROBOTO」に氏の作品が品され大きな話題を呼びました。今回の松屋ギャラリーホールでは、「KIMONO ROBOTO」出品作品の特別展示を始め、麻布で雪国の幻想的な空間を演出し、ロマンあふれるオリジナル作品を発表。先生の気さくなお人柄に触れながら、“雪国の織物の魅力”に親しみ、楽しい時間をお過ごしください。
樋口隆司 プロフィール
◇昭和23年 雪国小千谷生まれ。成蹊大学工学部卒。
◇小千谷の縮屋六代目。自然の美しさを織物で表現することをライフワークとし、ロマン溢れる感性と緻密な計算から生まれる作品は、独自の“おしゃれな世界”を創り上げている。
◇平成2年 第37回日本伝統工芸展に初入選。
◇平成3年 全日本新人染織展にて大賞を受賞。
◇平成16年 第51回日本伝統工芸展にて4回目の入選。日本工芸会正会員に認定される。
(注:きもの染織作家はこの資格を得ることを生涯の目標としている)
◇平成16年の秋、新潟県中越地震で計り知れない被害を受けた小千谷地域。「小千谷の織物が先陣を切って復興に道筋をつけ、途方に暮れている地元の人たちに勇気と自信を与えたい。」当時組合の理事長だった樋口先生が自ら先頭に立ち、街の建て直しに真っ向から取り組む感動的な姿は、テレビや新聞など多くのマスコミに報道された。
◇平成27年 産業功労者 経済産業大臣賞受賞。第10回新潟県伝統工芸展 正会員の部 優賞。
◇平成29年 第64回日本伝統工芸展にて11回目の入選を果たす。
◇平成29年 話題のエキシビション「KIMONO ROBOTO」に依頼され小千谷縮を出品。
◆大好きなこと(もの)は…こだわりぬいたきものづくり、お酒(ビアテイスターと日本酒ナビゲーターの資格を持ち、「酒・長者盛」のTV・CMにも出演)、お祭り、花火、サッカー観戦(地元新潟アルビレックスの熱狂的ファン)、写真(プロ並みの腕前)などなど。
◆新潟シティマラソンに度々エントリー。毎朝走ることが日課。最近は小千谷の山野を駆け巡り、そこに生息する蝶の研究と採集を始める。
◆松屋では平成15年に樋口隆司先生ファンの集い“湘南隆ちゃん倶楽部”を結成。毎年樋口先生を囲んで楽しいきものパーティーを開催。会員の皆さんに好評を得ている。
伝統が織りなす未来
KIMONO ROBOTO

「きもの-その魅力的な日本の伝統文化に刺激を受けた世界に名立たる一流アーティストの手による新しい日本の解釈」この壮大なテーマを基に、3年前から準備をはじめた「KIMONO ROBOTO」プロジェクト。人間国宝を始め皇室御用達作家など、全国各地に残る“伝統的染織術”を保持する名匠たちに出品作品の制作を依頼。世界的企業“メルコリゾーツ&エンターテイメント”が主催し、世界のトップレベルの写真家、映像作家、演出家のコラボレーションによる新なプロデュースで展開されたこのスペシャルイベントは、国内外のマスメディアに紹介されてセンセーショナルな話題に!「世界注目-“きもの”を未来へ送る」に出展された13点の名作が見事にその大役を果たしました。
小千谷の織物を未来へ継ぐ…。樋口隆司渾身のオリジナル作品集
<出品作品>
<小千谷縮み、湯揉み絹縮み(着尺・訪問着・袋帯・名古屋帯)、小千谷紬ちりめん>
樋口隆司先生の魅力溢れる作品を特別お買いどく価格でお届けいたします夏のおしゃれはこれで決まり!見た目も涼しく、着て涼しい夏のおしゃれを代表する『小千谷縮み絣』。麻独特のシャキっとした肌ざわりとお家でじゃぶじゃぶ洗えるのも魅力。樋口先生の得意技“幾何学模様”がとってもステキです。春から秋まで楽しめる超オススメきもの小千谷縮みの麻糸をお湯で揉む伝統技法を取り入れた樋口先生のオリジナル絹織物『湯揉み絹縮み』。シボの立った軽くて透け感のある爽やかな着心地が楽しめます。春夏秋のスリーシーズンお召しいただける優れもの。樋口先生の人気ロングセラー紬糸に縒(よ)りをかけた『紬ちりめん』はしゃり感のある独特の風合いが特徴。シワになりにくく、モノトーンの作品が中心で、帯や小物とのコーディネートが存分に楽しめます。
樋口隆司 M y W o r l d 【 写真展&コレクション 】
「小千谷の自然を愛する会」の発起人でもある樋口隆司先生。数年前から「小千谷の蝶の研究」をはじめました。今回は30年前、まだ小学生だったお子さん達と小千谷の野山を駆け巡り採集した蝶の標本コレクションを特別公開。これからも仲間たちと小千谷の蝶の研究を続けていくそうです。合わせて先生の傑作写真展「小千谷の四季」も開催。
美しい自然が残る小千谷の魅力
「小千谷の自然を愛する会」の発起人でもある樋口隆司先生。数年前から「小千谷の蝶の研究」をはじめました。今回は30年前、まだ小学生だったお子さん達と小千谷の野山
を駆け巡り採集した蝶の標本コレクションを特別公開。これからも仲間たちと小千谷の蝶の研究を続けていくそうです。
<同時開催> 樋口隆司先生 写真展 「小千谷の四季」
合わせて先生の傑作写真展「小千谷の四季」も開催。