第10回新潟県伝統工芸展 正会員の部 優賞作品
湯揉み絹縮みきもの「はつなつの風」
この作品は神奈川県横浜市出身の木版画詩人、川上 澄生氏の代表作「はつなつの風」をイメージして作られた作品です。
樋口隆司オリジナル作品「湯揉み絹縮み」とは・・・
ユネスコの無形文化遺産に登録されている小千谷の伝統的麻織物「小千谷縮」の技法を活かし、樋口隆司先生がつくりあげたオリジナル絹織物。小千谷縮の麻糸をお湯で揉む技法を取り入れ、シボ立った涼風感たっぷりの着心地が楽しめます。温暖化の著しい昨今において、まさにピッタリのきものです。ぜひこの機会に「湯揉み絹縮み」を体感してください。
<出品作品>
小千谷縮、小千谷紬ちりめん、湯揉み絹縮み(着尺・訪問着・袋帯・名古屋帯)
日本工芸会正会員であり、小千谷産地を代表する「縮屋六代目 樋口隆司先生」が来場。
先生自らがデザインした麻布で雪国の幻想的な空間を演出し、ロマンあふれるオリジナル作品を発表。
今回は、祖父・父に続き三代に渡って経済産業大臣功労賞受賞記念の会となります。
先生の気さくなお人柄に触れながら、“雪国の織物の魅力”に親しみ、楽しい時間をお過ごしください。
樋口隆司先生 プロフィール
◇昭和23年 雪国小千谷生まれ。成蹊大学工学部卒。
◇小千谷の縮屋六代目。自然の美しさを織物で表現することをライフワークとし、ロマン溢れる感性と緻密な計算から生まれる作品は、独自の“おしゃれな世界”を創り上げている。
◇平成2年 第37回日本伝統工芸展に初入選。
◇平成3年 全日本新人染織展にて大賞を受賞。
◇平成16年 第51回日本伝統工芸展にて4回目の入選。日本工芸会正会員に認定される。
(注︓きもの染織作家はこの資格を得ることを生涯の目標としている)
◇平成16年の秋、新潟県中越地震で計り知れない被害を受けた小千谷地域。「小千谷の織物が先陣を切って復興に道筋をつけ、途方に暮れている地元の人たちに勇気と自信を与えたい。」当時組合の理事長だった樋口先生が自ら先頭に立ち、街の建て直しに真っ向から取り組む感動的な姿は、テレビや新聞など多くのマスコミに報道された。
◇平成25年 第60回日本伝統工芸展にて9回目の入選。
◇平成27年 産業功労者 経済産業大臣賞受賞。第10回新潟県伝統工芸展 正会員の部 優賞。
◇大好きなこと(もの)は…こだわりぬいたきものづくり、お酒(ビアテイスターの資格を持ち、「酒・長者盛」のTV・CMにも出演)、お祭り、花火、サッカー観戦(地元新潟アルビレックスの熱狂的ファン)、写真(プロ並みの腕前)
◇新潟シティマラソン(平成27年 第33回)に完走。毎朝走ることが日課。最近は、小千谷の山野を駆け巡り、そこに生息する蝶の研究を始める。
◇松屋では平成15年に樋口隆司先生ファンの集い“湘南隆ちゃん倶楽部”を結成。毎年樋口先生を囲んで楽しいきものパーティーを開催。会員の皆さんに好評を得ている。