松屋創業60周年 特別記念講演会「源氏物語 ことばと表現」開催レポート

去る11月27日(日)・28日(月)の2日間、松屋創業60周年記念 特別文化イベント「源氏物語 ことばと表現」が開催されました。当日は地元にお住まいの早稲田大学 名誉教授・文学博士の中野幸一先生をお招きし、日本が世界に誇る古典文学の傑作『源氏物語』の現代語訳に挑まれた貴重なご経験をたっぷりとお話していただきました。両日ともたくさんの方々にご参加いただき、熱心に中野先生のお話に耳を傾けておられました。

両日とも満員御礼となりました。

中野幸一先生と記念撮影

王朝絵巻展・・・貴重な資料で学ぶ華麗な王朝文化の世界

合わせて「王朝絵巻展」と題し、中野幸一先生がこれまで長きに渡り収集された、たいへん貴重なコレクションの一部を展示させていただきました。国宝に指定されている日本四大絵巻(複製)をはじめ、掛け軸や貝合わせなどをで間近で鑑賞し、遥か昔の華やかな平安文化に思いを馳せました。

特別記念講演会「源氏物語 ことばと表現」 後記

今回、『源氏物語』の現代語訳(正訳)を研究者の視点から取り組まれた貴重なお話を拝聴し、ご参加の皆様に「今まで以上に源氏物語を身近に感じ、さらに深く知りたくなりました」とのお声を頂戴しました。また、王朝絵巻展では、大変貴重な資料の数々に感嘆の声が挙がりました。これもひとえに中野幸一先生の並々ならぬお力添えの賜物と心より感謝申し上げます。

余談になりますが、講演会から程なく源氏物語ゆかりの地「京都御所」に行く機会があり、中野先生のお話を思い出しながら散策すると、光源氏が壁代の隙間から見えるような気が致しました。

これからも日本の大切な伝統文化の継承を担う一員として、地域の皆様の文化振興に向けた取り組みを続けていきたいと思います。

京都御所にて

最終更新日:2016年12月10日