小千谷の縮屋六代目 樋口隆司の世界

「日本全国きもの紀行」と題し、お伝えしてまいりましたシリーズも今回で3回目となりました。「雪国小千谷の織物」をテーマに麻布で雪国を演出した幻想的な空間でロマンあふれる樋口先生の作品を発表致します。この機会に世界が認めた小千谷の織物を見て、触れて、体感してください。

小千谷縮みとは・・・

小千縮のもとなった越後上布は1200年位前から作られていたと言われています。寒冷多湿の新潟県の中でも豪雪地帯の小千谷。その風土を活かし雪の上で反物を漂白する「雪ざらし」は冬の風物詩と言われています。また、より糸を使用して布に「しぼ」と言われるしわを作る技法が小千谷縮みの最大の特徴と言われています。この「しぼ」が生み出す涼風感は、体感温度が5℃違う「天然のクールビズ」素材として注目されています。平成21年9月30日にユネスコの無形文化遺産に登録され、日本が誇る麻の織物として大切に受け継がれています。

小千谷の縮屋六代目。

平成2年第37回日本伝統工芸展入選。

平成3年全日本新人染織展にて大賞を受賞。

平成16年第51回日本伝統工芸展にて4回目の入選。

日本工芸正会員に認定される。

平成25年第60回日本工芸展にて9回目の入選。

きもの染色作家が生涯の目標としている日本工芸正会員の資格を持たれ、数々の賞を受賞されている樋口先生ですが、とても気さくなお人柄でもおられ、ビアテイスターの資格を持つほどのビール通!趣味の写真もプロ並みの腕前。お祭り、花火をこよなく愛すアクティブ一面もお持ちです。

会期中は、小千谷縮の魅力はもちろんの事、美味しい越後ビールやあの有名な花火など、先生のお話を聞きながら楽しい時間をお過ごしください。

樋口先生を囲んでのパーティーの様子(湘南隆ちゃん倶楽部会員の皆様と)

同時開催

最終更新日:2015年01月13日

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